2007年09月19日

『ミーン・ガールズ』

リンジー・ローハン主演の学園もの。
と、くれば爽やかな青春ムービーを連想しそうだが、コレは違う。

ことの決まりはアフリカ育ちの主人公が高校生にして初めて学校に通い始まるところからスタート。そこで高校の女王様グループの一員になる。この女王様グループというのがルックスはいいんだけど、陰謀と悪口が好きの悪い女の子たち。はじめは反発を感じている主人公も次第に悪の魅力に取り付かれ、周囲をコントロールする術を覚え、自分が女王になってしまうのだ。学生生活を陰謀と渦巻く世界に描いているのが非常におもろい。陰謀と言っても、誰にでも覚えがあるような陰口とかのレベルなのでかわいいものなんだけど、学園内に漂う雰囲気が非常に不穏な空気なのだ。カリカチュアされた社会の縮図を見るようで薄ら寒い。「親友だよ」なんて言ったそばから本人がいなくなると「あいつ最低」なんて手のひらを返すさまが妙に生々しい。
女の子ってこうなのか〜なんて虚ろになってしまいます。
このころのリンジーはかわいい。
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2007年09月10日

『シークレット ウィンド』

ジョニー・ディップ主演、スティーブンキング原作のミステリー。

おなじみの恐さとおなじみの展開、そしておなじみのどんでん返しがくどいほどみられる。ある意味ウェルメイドと言えなくもないが、水戸黄門をウェルメイドというのが苦しいように、この種の映画にも当てはまらない分類だろう。
このようなどこか緊張感のない恐怖ものは映画として観客の期待以上の面白さを提供できない、提供が難しいと言う点で製作すべきではないものの一つに含まれるかもしれない。描写もストーリーも全てがエスカレートしていかないと期待以上にはならないからだ。

最近、奇をてらった映画が多いのはそのためで、それは本当の映画の面白さとは違う。原作者の名前バリューだけで客足が伸びるとはおもえんのだが、小説はおもろいのかな、これ。
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2007年09月08日

『アラモ』

アメリカ万歳を謳う悪質なプロパガンダ映画。
かつてアメリカが経験してきた自称”国難”を美化美化しく描く。

なんかアメリカ人の、というかアングロサクソン、キリスト教のもつ排他的な姿勢や、潜在的に持っている偏見が見えてとてもやな感じ。それは例えば、言葉には出ないけれども、”自分達は絶対正義!”とか”敵は殺してもよい!”というの。
敵(メキシコ)の指揮官が典型的な暗愚な将軍だったり、全滅するはずのアメリカ軍のほうが強かったり、メキシコ人が愚かで野蛮に描かれていたり、そもそもこの事件に発展する原因であるアメリカによるテキサスへの侵略に触れていなかったり、辟易ポイントを数え上げればきりがない。

かの国は被害試写意識で愛国心をあおり一致団結する傾向は今も昔も変わらないなぁということを学習させてくれる。そういう意味では価値ある映画。逆説的だけどね。

でも、まあいい。映画として面白ければ文句はない。
要はつまんないのだよ。
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『リディック』

壮大なスケールで送るギャラクティック・サーガ。

なのだが、正直いつまでこういう映画を作りつづけるのか疑問。

脳みそまで筋肉に見えて、実は結構知性派と言われるヴィン・ディーゼルが吼えて暴れて(本人は)ストレス大発散で満足間違いなし。彼自身の印象はとてもいい。ルックスと声は存在感たっぷりで、逆に言うとアクション以外は当分無理そうな感じ。
映画自体は予算の規模と映像のスケールは確かに超大作を名乗る資格があるんだろう。何も考えなければ豪華なんだけど、比べて内容がお粗末なのは一目瞭然。かなりイタイ、というのが本音。なんだそのオチは! はずした。。。

といっても、ヒロイン”キーラ”のアレクサ・ダヴァロスが綺麗でよかったから許すとしよう。これがデビュー作らしい。
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2007年09月05日

『アイ,ロボット』

アシモフの「われはロボット」から翻案の近未来SFアクション。ロボット=機械と人間との関係をサスペンスに絡めた展開で見せてくれる。

過去の作品にもあったテーマ「使うものと使われるものの対立」というが見えてくるものの、新しい形の生命体としての機械という存在に対して神秘学的な視点でアプローチをするのは新しい。というかニューエイジっぽくてイマドキ。
機械による人類の管理支配=パラダイムの転換というわりと高尚な理念提示をして行動を起こす機械陣営にくらべ、単に機械の反乱としか捉えられずパニックしてる人間側が矮小に感じられる。結局は主人公の筋肉的な頑張りによって解決するんですけどね。

作品自体は小難しいところが多々有るが、主演のウィル・スミスが軽いタッチで見せてくれるのであまり考えずに楽しく見れる。一昔前ならシュワちゃんが主演して話題になったかもしれないというかんじでポテンシャルは高い作品です。視覚効果も見事でした。
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2007年09月01日

『アレキサンダー』

なんかこう、物の見方ってやつで、常に別の角度からの視点を入れるとか、意外性を求めて隠れてる面に光を当てるとか、そういうことがプラスされていると、奥行きとか余韻とか、世界観の広がりとか、平面的ではなく立体的に感じることができるようになるのは確かだけれども、それは確固とした本体が存在しているのが前提なわけですね。ということを再認識させてくれる映画。

古代スペクタクルなので、今の時代のモラルとか常識で判断すると「ちょっとなぁ」と引いてしまう描写・設定も前述したようにスパイスとしてならば加味することは良いよね。監督のオリバー・ストーンって爺は巨匠と評されるんだけれども、どうやらこの映画ではスパイスの方がお気に召したみたいで、そればっかし描きやがる。

歴史上の人物アレキサンダーのイメージって人、それぞれだと思うんだけど、おおむね「大帝国を築いた英雄」という、どっちかっていうとポジティブな印象に傾くと思うんだけど、この爺さんの手に掛かると英雄でもなく野望に燃える人物でも苦悩する若者でも戦が好きな勇者でも、どれでもない無残な印象のみを残す。どうでもいい部分ばかり描かれた主人公アレキサンダーはまるで分裂症のようだ。あたら良いモチーフを台無しにしてしまった。

戦闘シーンはすごかった。古代ギリシャの戦闘形式と同時代のアーリア人の象がいる戦闘部隊との戦いなど見れるのはよろし。
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2007年08月31日

『レオポルド・ブルームへの手紙』

ジョイスの「ユリシーズ」から翻案された作品。
主演はジョセフ・ファインズ。

出生にトラウマを持ち、母親に愛されずに育てられた青年によって綴られる物語。彼が刑務所を出所したところからはじまり、現在の生活と自身の出生のくだりから不運な少年時代までの過去が並列で描かれる。登場人物の名前もしかりだが、複数の一人称の物語を角度を変えた目線で平行させて、それらが交わるポイントがあるのはユリシーズの構造を引き継いでいる。

でも、独自に用意された結末の形はちょっとファンタジックで難解。というか受け入れるのが生理的に難しい。プロジェクトXを見ていたらウルトラマンが出てきて活躍してた、みたいな感じとでも言おうか。

映画としてはそれなりにまとまりがあり、決してつまらなくはないのだが、もっとストレートな物語のほうがすっきりできる。
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2007年08月30日

『きみに読む物語』

メロメロなラブ・ストーリー。育ちのいい女の子と貧しい家の男の子が愛し合うようになるが、女の子の家からは反対されて、、、という韓国ドラマか少女漫画にありがちな設定。

文学的なテーマはキレイな映像で描かれることに成功。長年の恋愛を上手く構成、きれいにまとめてる。
でもねー、ちと軽すぎるのよ。それに主人公カップルの女の子のほうが育ちがいい風には見えないのが痛い。すぐにブチ切れてわめき散らすのも、アメリカというよりは韓国風の味付け。

しかし彼女のことを愛する男性デュークの気持ちは充分に伝わってくる。記憶を失ったアリーとの絡みは切なさいっぱいだ。

クライマックスの盛り上がりが意図どうりなのかどうか、ニック・カサヴェテス監督に聞いてみたい。
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2007年08月29日

『海を飛ぶ夢』

若いときに首を折り、以降29年間体の自由が利かない障害者が主人公。彼が尊厳死を求めて裁判を起こしたという事実に基づいた映画。

アカデミー賞外国語映画賞をはじめ数々の映画賞を受賞した作品だ。

ハビエル・バルデム演じる主人公は身体の自由こそ利かない。が、頭脳は聡明で意識もはっきりしている。それがまた病身をいっそう残酷に見せる。主人公が空想で空を飛び、恋する女性に会いにゆくシーンは壮大な開放感。現実との対比が見事だ。

元になった人物は青酸カリで服毒自殺をするのだが、ビデオに録画してたらしく、そっくりの演技を見せる最後は生生しくてかなり鬱。。。。
ラベル:海を飛ぶ夢 映画
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2007年08月28日

『オペラ座の怪人』

A・ロイドウェイバー作曲、ハロルド・プリンス演出の名作ミュージカルを堂々の映画化。

金かかってんなーと叫びたくなるゴージャスなセットと衣装。実力あるキャストたち。主演のジェラルド・バトラーとエミー・ロッサム は出色の出来。

そしてなによりロイドウェイバーの曲のすばらしさにノックダウンされること間違いなし。舞台を見た人もそこそこ納得いくと思う。特にオーバーチャーの色彩は鳥肌が立った。

完璧な形で残しておきたいというロイドウェーバーの意思通り、できる限り舞台と同じ展開形式で描かれる。もともとオペラ形式の舞台なのでほとんどの台詞が唄で進行するのも無論踏襲されているが、見ていて若干の戸惑いを感じてしまい集中が途切れる箇所、ナンバーの導入というか歌い出し、が少々あるのが惜しい。

でもまあ取るに足らない弱点だ。弱点と言えばクライマックスの重唱で字幕か追いつかないのはもったいない。いいシーンなのに。
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『運命を分けたザイル』

山岳映画なのだが、フィクションではなく、実話を基にしたセミドキュメンタリー。

前人未到のアンデス山脈の難関、標高6600mシウラ・グランデ峰の
絶壁制覇を果たした2人組の話を、本人のインタビューと俳優による再現シーンを交えて構成してある。

登山において、登るときよりも降りるときのほうがより注意を必要とするというのは本当らしい。この話も登頂成功後、下山時にアクシデントが起こる。片方が転落して片足を骨折してしまう。

「生還」することが制覇の条件という前提があって、ザイルでつながれた2人が互いに協力しなければならないのだが、その片方がピンチに陥った時、まさにそのザイルが枷になるのだ。

ザイルを切って自分だけ生還=登頂成功とするか、切らずにそのまま2人とも死ぬ=登頂失敗となるか。最後までハラハラと楽しめる作品でした。
ラベル:山岳映画 映画
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『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』

名優オマー・シャリフ主演、ではないのだけれど彼を主演といって文句を言うアホはいないと思うので主演にしておきます。

身寄りのない少年と近所に住む年老いたアラブ人との交流の物語。孤独な老人は異国フランスの歓楽街で食料品店を経営している。近所に住む少年はその店に入り浸り、悩み事を話すようになり、老人は自分の知るコーランの哲学を彼に伝える。

特に葛藤があるわけではない話をここまで見せるのはオマー・シャリフの力。それ以外のなにものでもない。彼の言葉の説得力、視線の優しさ、愛情あふれる態度、年輪を感じさせる佇まい、など見ることができる彼の魅力は尽きない。

愛することも愛されることも、どちらも人生の糧として必要なのだと、後からジンワリの感動は本物なのだ。
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『キャロルの初恋』

スペインの内乱時を舞台にした少女の教養小説風の映画。

アメリカから母親の故郷であるスペインに連れてこられたキャロルが保守的な周囲との軋轢を乗り越えて地元の少年との初恋を経験する。

スペインの内戦がイデオロギーの対立から来ているので、大人の人間模様が複雑。それだけに無邪気な子供たちが情勢に巻き込まれていくのは可哀相に感じる、はずなのにおかしいなあー。加えていくつか未解決の問題が放置されたままエンディングを迎えてしまうのが気になる。主演のクララ・ラゴは目に光があり勝気な少女にピッタリ。
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『ヘルボーイ』

いいかげん飽きてきた感のあるアメコミ実写映画。原作はマットなかんじで影が印象的なビジュアルなのだが、冒頭部分はこれを忠実に再現、キレイでした。

でもイカメシイ外見とは裏腹にすごーく弱いヘルボーイ。悪魔倒しが仕事なのだけどいつも中途半端に敵に逃げられるか自分が逃げてくる。ホントは悪魔なのにそんなんでいいのか?特殊な力はないのか?おまえも筋肉だけなのか?シュワちゃんのほうが凄そうだとおもったのは俺だけじゃないはずだ。こういうの見掛け倒しって言うんですよ、日本では!!

こんな主人公を意識してかストーリーも弱弱。筋は通っているが、でもそうじゃないでしょう!と、椅子を掴んでずり落ちるのをこらえること数回。原作ファンは見ないことをお奨めしたい。そんな金があるのなら何か美味しいものでも食べなはれ! ビジュアルもキャラもそこそこなのに,こんな印象薄いのは、それこそ悪魔の呪いですな。
ラベル:ヘルボーイ 映画
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『愛についてのキンゼイ・レポート』

リーアム・ニーソン人気は地味に結構浸透してるようす。たしかに格好ええし、佇まいが涼やかで絵になる。演技派がどうか分からないけどもそこそこ華があるし好感持てる。
そんな彼が主演のこの映画。なんとかキンゼイっていう、いわゆるキンゼイ・レポートを世に出した性科学者と彼を支えた妻の話。

科学的な視点から性の問題を明らかにしていこうとする主人公。皆、自分は異常なのか?と疑問を持ちながら、誰にも聞けない問題なので、科学者として興味を持ち始める導入の部分は理解できる。そういう彼に反対する輩との対立も理解できる。両者の間では結構なバトルがあって、それなりに盛り上がるんだけど、見ているうちにどうでもよくなってしまうんです。

バカバカしいというか、たかが卑猥かどうかの議論でそんなに盛り上がれるもんじゃありません。あくまで、性の研究というのはモチーフであって、主人公の葛藤の為の土壌なんだけれども、こういうのってそれなりのスケール感というか普遍さというか共感度の高いものにすべきなんだろうな〜。なんか乗り切れない終わりも中途半端で興が冷めてしまいました。
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2007年08月25日

『ダブリン上等』

舞台出身の新人監督と脚本家による、アイルランド、ダブリンを舞台にした映画。イカれた「ラブ・アクチュアリー」もしくは「木更津キャッツアイ」とでも言うおうか(もうちょっと凶暴かな)。
よくこんな役をやったなというコリン・ファレル。アメリカではそこそこ人気者らしいが日本ではあんまり売れてないのが悲しい。
彼はアイルランドの出身なので、故郷に帰ったハリウッドスターというのはTVドラマにでた渡辺謙ってかんじでちょっとだけノビノビしてるように見える。
それはさておき、人物がいい感じで交差、接触、関係を持っていくドラマはいかにも舞台っぽくてオモロイ。新人監督の画力のなさは撮影監督が見事に補っていて、監督脚本の持ち味を殺さずに何倍にもしている。日本の舞台出身監督の作品に比べるとえらい違いだ。各人物が迎えるエンドがそれぞれとても納得がいくので最後は大満足です。
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