2007年09月01日

『アレキサンダー』

なんかこう、物の見方ってやつで、常に別の角度からの視点を入れるとか、意外性を求めて隠れてる面に光を当てるとか、そういうことがプラスされていると、奥行きとか余韻とか、世界観の広がりとか、平面的ではなく立体的に感じることができるようになるのは確かだけれども、それは確固とした本体が存在しているのが前提なわけですね。ということを再認識させてくれる映画。

古代スペクタクルなので、今の時代のモラルとか常識で判断すると「ちょっとなぁ」と引いてしまう描写・設定も前述したようにスパイスとしてならば加味することは良いよね。監督のオリバー・ストーンって爺は巨匠と評されるんだけれども、どうやらこの映画ではスパイスの方がお気に召したみたいで、そればっかし描きやがる。

歴史上の人物アレキサンダーのイメージって人、それぞれだと思うんだけど、おおむね「大帝国を築いた英雄」という、どっちかっていうとポジティブな印象に傾くと思うんだけど、この爺さんの手に掛かると英雄でもなく野望に燃える人物でも苦悩する若者でも戦が好きな勇者でも、どれでもない無残な印象のみを残す。どうでもいい部分ばかり描かれた主人公アレキサンダーはまるで分裂症のようだ。あたら良いモチーフを台無しにしてしまった。

戦闘シーンはすごかった。古代ギリシャの戦闘形式と同時代のアーリア人の象がいる戦闘部隊との戦いなど見れるのはよろし。
posted by Licky at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。