2007年09月19日

『ミーン・ガールズ』

リンジー・ローハン主演の学園もの。
と、くれば爽やかな青春ムービーを連想しそうだが、コレは違う。

ことの決まりはアフリカ育ちの主人公が高校生にして初めて学校に通い始まるところからスタート。そこで高校の女王様グループの一員になる。この女王様グループというのがルックスはいいんだけど、陰謀と悪口が好きの悪い女の子たち。はじめは反発を感じている主人公も次第に悪の魅力に取り付かれ、周囲をコントロールする術を覚え、自分が女王になってしまうのだ。学生生活を陰謀と渦巻く世界に描いているのが非常におもろい。陰謀と言っても、誰にでも覚えがあるような陰口とかのレベルなのでかわいいものなんだけど、学園内に漂う雰囲気が非常に不穏な空気なのだ。カリカチュアされた社会の縮図を見るようで薄ら寒い。「親友だよ」なんて言ったそばから本人がいなくなると「あいつ最低」なんて手のひらを返すさまが妙に生々しい。
女の子ってこうなのか〜なんて虚ろになってしまいます。
このころのリンジーはかわいい。
posted by Licky at 06:52| Comment(24) | TrackBack(0) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月13日

『あずみ2』

主演・上戸彩の太ももだけが見所と評価された「あずみ」の続編。しかも”DEATH or LOVE”なんてサブタイトルまでついてまるでキルビルじゃねーか。残念ながら今回も上戸のより女らしくなった太ももしか見るところはない。断言する、「太もも」しか「ない!」。監督が狂人・北村龍平から、ガメラ・金子修介に代わってクオリティのUPが期待されたが、ままならず、無残な出来となった。

何だこれは。何をどうしたいのだ。北村の狂気が抜けて、なんとも生ぬるい。ホントにこんなのを公開してただで済むと思っているのか山本又一朗。野暮ったいことこの上ないのは伝統的な東宝作品らしくはある。未だに砕石場の跡で撮影をしたり、CGの使い方が昭和50年代と遜色なかったり、質の悪いエキストラを大量に投入したり、突っ込みどころは満載だ。しかも仲間が死ぬと号泣する忍者たちってどうよ。敵も味方も戦う動機がそんなんでいいのってかんじで全然大した事ない。ちょうどいいから小島よしおにネタにしてもらえ。そのほうが面白い。いつの時代の映画つくりをやっているのか。殺陣をこんなに迫力なく撮るのもかなりの苦労がいるはずだ。○○レンジャーのほうがよっぽど面白い。

金子監督もガメラ以前にみせた切れ味がすっかりなくなって凡庸な人になった。ゴジラを撮らさたのがダメージ大きかったんだろう。船頭が多い作品なんてやるもんじゃないよ。きっとあれこれ出てくる製作陣からの要求を全て飲んでしまったのだろうね。監督を使い潰すのに東宝に勝るところはないよ。そして演技陣。ハリウッドがいいとは必ずしも言わないけれど、今の時代、ハリウッドスターでさえも肉体改造して、自分でアクションをこなすというのに、上戸や若手のアクションを見ていると日本の将来が思いやられる。動けねーし、喋れねーし、なんだおまえら。楽な仕事ばっかりしてるからだ。基礎を勉強しろ基礎を。おまえら映画好きなんだろ?  ……。 あー、好きじゃないのか。だからなんだ。
posted by Licky at 08:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月12日

『青空のゆくえ』

B級アイドルが集まった青春ムービー。

中3の夏休みを舞台にアメリカに引っ越してしまう男子一人に群がる女子5人の話。主人公男子がルックス良くて、バスケ部のキャプテンで、優しくて、男気があって、適度にバカで、トラウマあって、という具合に完璧。完璧すぎて抵抗感じるまもなく女子に同化。きゃー!!だれがすきなのよーもー!ってな具合だ。

女子5人も各々それなりに可愛くてステキ。子供たち皆輝いているなー。うらやましいぐらい一生懸命。15歳の頃にもってる感受性が良い。等身大なのがとても好感。ゆえに満足。素直な映画です。
posted by Licky at 17:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月11日

『忍者ハットリ君』

藤子不二雄の同名漫画の実写映画。昨今は漫画の実写版が多くて、もれなく期待以下の結果になっている。ちなみにチャンピオンは「デビルマン」。監督がフジのドラマ出身なのでいやな予感がしたんだよ。

なんか全体的にもっさり感が漂い、やな感じ。脚本がお涙ちょうだい過ぎるのが気になった。主人とするケンイチという少年との交流はしつこいほど書き込まれているが、ほかにこれといった要素や縦糸もなく、各キャラの書き込みもまったくといってもいいほどないので、見ていてドラマが非常に非常に非常に薄い。製作サイドは誰も気がつかないのか?

アクションも東宝の特撮ものの弱点であるスケール感のなさを忠実に再現。この会社特有の”きちんとやる”癖から脱却できておらず野暮ったいことこの上ない。いつの時代だ!と叫びたくなる映像トリックをそんなに時間かけて見せるなんて、監督は正気なのか?目を覚ますんだ!そんなものよりもっとハットリくんの活躍が見たいのだ。ビルの間を飛び回るハットリくん。山手線の上で戦うハットリくん。100人の敵に囲まれて奮闘してるハットリくん。なんてのが見たいんだ!スパイダーマンばりに盛り上がる設定なのにものすごくもったいない。非常にすっきりしない作品でした。東京タワーのてっぺんに立つハットリくんはかっこいいんだけどなー。

いやはやニンニン。。。。
posted by Licky at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月10日

『理由』

荒川区で起こった殺人事件を扱った宮部みゆき作品の映画化。関係者総勢107人による証言を取材していくという形を取ったドキュメント方式の映画。事件に関わる107人の目線を通して事件が起こった「理由」を探ろうというのだ。

2時間40分という長丁場をだれることなく見せてくれる。面白い。大林監督は錆びてはいなかったのです。時間を追って謎を解明していく手法はだれやすいのにもかかわらず良い緊張感を維持してくれて目が離せない。ひとつの殺人事件が結びつける複数の人間模様を、ゆがんだ都会の象徴と捉える監督の意図は充分に伝わる。

キーとなる出演者が見せる重厚な演技もある種荘厳な雰囲気が漂い、感動を誘うのだ。

見とくべし。
posted by Licky at 23:07| Comment(0) | TrackBack(1) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『シークレット ウィンド』

ジョニー・ディップ主演、スティーブンキング原作のミステリー。

おなじみの恐さとおなじみの展開、そしておなじみのどんでん返しがくどいほどみられる。ある意味ウェルメイドと言えなくもないが、水戸黄門をウェルメイドというのが苦しいように、この種の映画にも当てはまらない分類だろう。
このようなどこか緊張感のない恐怖ものは映画として観客の期待以上の面白さを提供できない、提供が難しいと言う点で製作すべきではないものの一つに含まれるかもしれない。描写もストーリーも全てがエスカレートしていかないと期待以上にはならないからだ。

最近、奇をてらった映画が多いのはそのためで、それは本当の映画の面白さとは違う。原作者の名前バリューだけで客足が伸びるとはおもえんのだが、小説はおもろいのかな、これ。
posted by Licky at 07:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月08日

『アラモ』

アメリカ万歳を謳う悪質なプロパガンダ映画。
かつてアメリカが経験してきた自称”国難”を美化美化しく描く。

なんかアメリカ人の、というかアングロサクソン、キリスト教のもつ排他的な姿勢や、潜在的に持っている偏見が見えてとてもやな感じ。それは例えば、言葉には出ないけれども、”自分達は絶対正義!”とか”敵は殺してもよい!”というの。
敵(メキシコ)の指揮官が典型的な暗愚な将軍だったり、全滅するはずのアメリカ軍のほうが強かったり、メキシコ人が愚かで野蛮に描かれていたり、そもそもこの事件に発展する原因であるアメリカによるテキサスへの侵略に触れていなかったり、辟易ポイントを数え上げればきりがない。

かの国は被害試写意識で愛国心をあおり一致団結する傾向は今も昔も変わらないなぁということを学習させてくれる。そういう意味では価値ある映画。逆説的だけどね。

でも、まあいい。映画として面白ければ文句はない。
要はつまんないのだよ。
posted by Licky at 09:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『リディック』

壮大なスケールで送るギャラクティック・サーガ。

なのだが、正直いつまでこういう映画を作りつづけるのか疑問。

脳みそまで筋肉に見えて、実は結構知性派と言われるヴィン・ディーゼルが吼えて暴れて(本人は)ストレス大発散で満足間違いなし。彼自身の印象はとてもいい。ルックスと声は存在感たっぷりで、逆に言うとアクション以外は当分無理そうな感じ。
映画自体は予算の規模と映像のスケールは確かに超大作を名乗る資格があるんだろう。何も考えなければ豪華なんだけど、比べて内容がお粗末なのは一目瞭然。かなりイタイ、というのが本音。なんだそのオチは! はずした。。。

といっても、ヒロイン”キーラ”のアレクサ・ダヴァロスが綺麗でよかったから許すとしよう。これがデビュー作らしい。
posted by Licky at 09:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月05日

『アイ,ロボット』

アシモフの「われはロボット」から翻案の近未来SFアクション。ロボット=機械と人間との関係をサスペンスに絡めた展開で見せてくれる。

過去の作品にもあったテーマ「使うものと使われるものの対立」というが見えてくるものの、新しい形の生命体としての機械という存在に対して神秘学的な視点でアプローチをするのは新しい。というかニューエイジっぽくてイマドキ。
機械による人類の管理支配=パラダイムの転換というわりと高尚な理念提示をして行動を起こす機械陣営にくらべ、単に機械の反乱としか捉えられずパニックしてる人間側が矮小に感じられる。結局は主人公の筋肉的な頑張りによって解決するんですけどね。

作品自体は小難しいところが多々有るが、主演のウィル・スミスが軽いタッチで見せてくれるのであまり考えずに楽しく見れる。一昔前ならシュワちゃんが主演して話題になったかもしれないというかんじでポテンシャルは高い作品です。視覚効果も見事でした。
posted by Licky at 22:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月04日

『恋の門』

劇団「大人計画」の主催、松尾スズキの初監督作品。大体にしてマニアックで楽しくて、にぎやかでいい。理屈なしに楽しめるのは間違いない。だけどうるさくて少々疲れる。

僕は原作漫画を知らないのでどれほど忠実に原作を再現しているのか分からないが、全くの別物なんじゃないかという印象を受けた。ストーリーのパラダイムを嫌と言うほど破壊しまくり、既成の形の結論付けを拒否している割にはアイデア先行の落ち着きかたをしているのが残念。主人公を演じる松田龍平がいい存在感で好演だっただけにエンディングはもっと広がれたはずだ。やりすぎて失敗するぐらいなら王道を行ったほうがいいと思うのだ。演劇的に高度な部分と映画の監督としての画力のなさがチグハグで非常に見苦しく、片方のテンポに乗っかったと思うと外されるのでノリきれない。

とはいえ、「大人計画」が好きな人にはお馴染みの松尾ワールドは面白く見れるだろう。台詞のやり取りの快活さ面白さ、確信犯的な裏を狙ったあざとい演技などはaしっかり機能している。出演陣も前述のごとく松田の好演に加え酒井若菜の体当たり演技が好印象。倒錯した性癖をもつヒロインを可愛く演じている。

ま、一回見れば良いや。
posted by Licky at 17:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月03日

『カンフー・ハッスル』

「少林サッカー」のカンフー版。チャウ・シンチー監督・製作・主演なのでテイストとしては「少林サッカー2」

これはマンガです。マンガやアニメで見ることができるビジュアルのイメージを実写でも見れます。そういう意味では目新しさはない。むしろ本当のカンフー役者たちの技のほうに目が引かれる。CGバリバリで作るならいっそフルCGにすれば良いのにな〜。

しかし、意味もなく歌ったり踊ったりするのはとってもステキ。ドラマもシンプルで分かりやすく、とことんバカバカしいのは見ていて安心。そのせいか、一寸だけある恋模様がすごく引き立ってたよ。
posted by Licky at 06:39| Comment(0) | TrackBack(0) | アジア映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月01日

『アレキサンダー』

なんかこう、物の見方ってやつで、常に別の角度からの視点を入れるとか、意外性を求めて隠れてる面に光を当てるとか、そういうことがプラスされていると、奥行きとか余韻とか、世界観の広がりとか、平面的ではなく立体的に感じることができるようになるのは確かだけれども、それは確固とした本体が存在しているのが前提なわけですね。ということを再認識させてくれる映画。

古代スペクタクルなので、今の時代のモラルとか常識で判断すると「ちょっとなぁ」と引いてしまう描写・設定も前述したようにスパイスとしてならば加味することは良いよね。監督のオリバー・ストーンって爺は巨匠と評されるんだけれども、どうやらこの映画ではスパイスの方がお気に召したみたいで、そればっかし描きやがる。

歴史上の人物アレキサンダーのイメージって人、それぞれだと思うんだけど、おおむね「大帝国を築いた英雄」という、どっちかっていうとポジティブな印象に傾くと思うんだけど、この爺さんの手に掛かると英雄でもなく野望に燃える人物でも苦悩する若者でも戦が好きな勇者でも、どれでもない無残な印象のみを残す。どうでもいい部分ばかり描かれた主人公アレキサンダーはまるで分裂症のようだ。あたら良いモチーフを台無しにしてしまった。

戦闘シーンはすごかった。古代ギリシャの戦闘形式と同時代のアーリア人の象がいる戦闘部隊との戦いなど見れるのはよろし。
posted by Licky at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月31日

『レオポルド・ブルームへの手紙』

ジョイスの「ユリシーズ」から翻案された作品。
主演はジョセフ・ファインズ。

出生にトラウマを持ち、母親に愛されずに育てられた青年によって綴られる物語。彼が刑務所を出所したところからはじまり、現在の生活と自身の出生のくだりから不運な少年時代までの過去が並列で描かれる。登場人物の名前もしかりだが、複数の一人称の物語を角度を変えた目線で平行させて、それらが交わるポイントがあるのはユリシーズの構造を引き継いでいる。

でも、独自に用意された結末の形はちょっとファンタジックで難解。というか受け入れるのが生理的に難しい。プロジェクトXを見ていたらウルトラマンが出てきて活躍してた、みたいな感じとでも言おうか。

映画としてはそれなりにまとまりがあり、決してつまらなくはないのだが、もっとストレートな物語のほうがすっきりできる。
posted by Licky at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『エターナル・サンシャイン』

ジム・キャリーとケイト・ウィンスレット主演の難解なラブ・ストーリー。
作りこんであるものすごい完成度の高い脚本と、現在みることができる最高に気が利いたキャスティングとで作られた映画。ホビットじゃないイライジャとエロ男ラファエロが出てるだけで僕は大満足。しかもキルスティンは素顔っぽくて可愛いじゃねーの!

時系列がぐちゃぐちゃに進行していくので、なんのこっちゃ付いていくのに必死。多少の混乱は覚悟しなさい。でも展開が進むにつれてぐちゃぐちゃが気にならなくなってくる。つーかそれが作り手側の意図なのだと分かる。考えずに乗ってしまえば後は楽しむだけだ!行ってこい!! 

派手さのない芝居をするジム・キャリーが痛いほど良い。
posted by Licky at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月30日

『きみに読む物語』

メロメロなラブ・ストーリー。育ちのいい女の子と貧しい家の男の子が愛し合うようになるが、女の子の家からは反対されて、、、という韓国ドラマか少女漫画にありがちな設定。

文学的なテーマはキレイな映像で描かれることに成功。長年の恋愛を上手く構成、きれいにまとめてる。
でもねー、ちと軽すぎるのよ。それに主人公カップルの女の子のほうが育ちがいい風には見えないのが痛い。すぐにブチ切れてわめき散らすのも、アメリカというよりは韓国風の味付け。

しかし彼女のことを愛する男性デュークの気持ちは充分に伝わってくる。記憶を失ったアリーとの絡みは切なさいっぱいだ。

クライマックスの盛り上がりが意図どうりなのかどうか、ニック・カサヴェテス監督に聞いてみたい。
posted by Licky at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。